New stage in Toyama and the solo exhibition











前回の投稿から半年近く経ってしまいました。
2018年も夏真っ只中ですね。昨年末のデンマーク滞在の後、ドイツ、スペイン、富山、東京など、なんだか走りぬけ、あっと言う間に8月を迎えました。
しかしもう少しまめに更新しますね。

It has been half year since I posted my blog last time.
It is in the middle of summer now. Time goes very fast. I was so tight because I had spend time in Germany, Spain, Tokyo and Toyama after Denmark in the half of this year. But I will post it more frequently.





2018 バルセロナ





年度末に2月末から3月にかけて1か月間ほどドイツのミュンヘンに滞在しました。なぜかというと、ミュンヘンでは毎年3月にコンテンポラリージュエリーの展示を一週間に渡って街の100ヶ所ほどのギャラリーで開催します。このイベント内の展示の手伝いと旅行を兼ねて滞在していました。さらにこの滞在中に独りスペインへ5日間ほど旅に出かけました。近日中にこのヨーロッパ旅行記の内容は載せたいと思います。

I had stayed in Germany for about a month from Feb to Mar. Because the festival of contemporary jewelry is held in Munich in March every year. I helped to my partner who was joined it. And I had 5 free days. So I went to Spain as just short trip. I wanna post about that soon.




2018 グラナダ







さて私は今「富山市立富山ガラス造形研究所」に助手として4月から勤務しています。
これは私のガラス人生においての大きな環境の変化と言えます。任期は3年間です。
久しぶりに定住し、定職についています。また活動の拠点が日本であり、教育機関で働く事、自分の作品を生み出す事が今の軸となっていることも大きな変化です。

By the way, I am working "Toyama city Institute of Glass Art (TIGA)" right now. It has been since April this year. A term of serve is 3 years. This is full time job.
My situation was changed.  Because it has been long time since I had steady job and living place last time, my bace is in Japan, it's first time to work in the educational institution and one og my main job is making my works.





Toyama city Institute of Glass Art





それまでの足掛け3年間の海外での生活は、地元の東京とデンマークその時々で拠点はあったにせよ、住所の定まらない遊牧民の様な日々でした。これは最高にエキサイティングでした。そもそも人生自体が旅なのではないか?日本人としての考え方の固い型(日本人としてだけの常識)を少しだけ柔軟な型に変化させることができました。私の中で、つまりは、型はまだ完全に無くなってはいないということで、この型を「しっかりと生きてくこと」を抑えた上で、いかにブチ壊せるかが課題です!
また、この3年間はとにかくインプットの時期と決めていました。以前のブログにも書いた通り、なんだか小学生からやり直し、急速に大学生くらいまで成長した様な3年間でした。

I moved to a lot of places for last 3 years even though I had stayed in Denmark and my home town in Tokyo. I was like nomadic people.  Actually it was very exiting. Basically, the human life is like adventure, isn't it? I was able to change the typical general Japanese thought in my hart a little bit which is like that people have to be some post of work or have to do something in this age or by that age. But on the other hand, that Japanese thought does not disappear completely in my brain. One of my subject is to destroy the thought with focusing on how to live as a glass artist and also a people.

And I decided it was the term to input a lot of things to my body, brain and heart in this last 3 years. I posted a story in my blog before that I seemed to be like to start again from elementary school and I seemed to be like to grow up to uni-student rapidly.







2017 Bornholm Denmark


2017 Bornholm Denmark



2017 Bornholm Denmark




2017 Bornholm Denmark





富山ガラス造形研究所の助手をやりたいと自分で志願し、縁があり今に至るわけですが、そもそもこの学校の助手になる為には自らをアピールし志願する必要があります。逆に言えば、他のガラスの教育機関のほとんどがコネで採用をすると言えます。また、私はこれまでの経歴の中で富山とは縁もゆかりもなく、日本の硝子社会世界業界においても無名な存在です。こんな何処の馬の骨かもわからない、さらにはデンマークに滞在している謎なJapaneseを採用して下さったスタッフの方々に大変感謝しております。


By the way, If you wanna to be a teaching assistant in TIGA(Toyama city Institute of Glass Art), you have to apply. But this is not general way in the Japanese educational glass seen. Normally the school offer Teaching Assistant without application.  I mean TIGA is great. Because TIGA decide the TA equally. I didn't have any connections to Toyama glass seen before. They chose me although nobody knows about me in Japanese and Toyama glass seen. I appreciate to TIGA to choose me equally.





TIGA





さらにこの学校には常時2名の外国人の先生が在籍しており、年に2回海外からゲストを呼んでの特別授業や国内からもガラス業界だけでなく様々なジャンルのスペシャリストによる特別講義を頻繁に行なっています。(準備は大変ですが。。笑)
最近の教育機関は政治会同様に権力を持ち知名度の高い先生と呼ばれる人たちが得をし、また保守的で非常に風通しの悪さばかり目立ちます。しかし富山ガラス造形研究所は当たり前ですが学生が主役であり国内外問わず風通しの良い学びの場としての本来の学校の様に感じます。

There are two full-time international teachers in the school. And there are the workshops for students by international guest teacher twice a year. And there are many special classes by Japanese specialists of various types as well. We sometimes hear disappointing news that people in the political world, is called "teacher" who have wealth and honor, get big benefit unfairly and dishonestly. And also you can hear like this news even in the educational world especially in some Japanese universities.
But in TIGA, the student is main. So staff is working hard for student. I think this is essentially school.





TIGA




そもそもなぜ富山ガラス造形研究所に志願したかと言うと、デンマーク王立美術アカデミーでの滞在が大きく影響しています。大学を卒業してからの5、6年はガラスと向き合う際に製造業的な側面が大きく、売上や経費、効率といった商業ベースの考えばかりに集中していた様に思います。学校とは特殊な場所で、そもそも非営利団体です。学校で学生の作る作品や研究の大体は直接お金に結びつかせる事を目的としていません。では何のために作るのか?
私はモノを生み出す際の根底にある純粋さを教育機関の中に発見した様に感じました。そして学生は思う存分売る事を目的としない意味不明な物体を一生懸命制作できる場所、失敗を恐れず、人に迷惑もかからず、存分に研究できる場所が学校なのだと思います。
このミラクルな桃源郷の中で、教員は何を学生に伝えられるのか?夢?現実?知識?技術?お金?愛?自分も一人のガラス作家として。これは非常に面白いと感じます。


The reason why I chose to go into TIGA is due to staying Royal Danish Academy on Bornholm as an artist-in-residence. I had focused to sale pieces, to cut down the expense and time and to run the glass studio after graduated university. But educational seen was more freedom. Students can make their pieces purity without result of selling. Of course to sell pieces is very important.
And if I would be working in the educational world, what I could do? I was getting to be interested in educational world.





Toyama station





5ヶ月間ほど働いてみてですが、助手の仕事は驚くほど多忙です。全ての準備をします。授業にも参加します。残業は当たり前です。休みは自分の作業をします。休みは基本あまりありません。それでも志を持って活動していけます。生活する分のお金ももらえます。(ガラスを続けるために難しい問題の一つは実際お金でもあります。)

I can work in TIGA with will even thought the working here is very busy and overtime work is often. And I could get income to live and to continue glass making.






Space Yui  in Tokyo






 Space Yui in Tokyo






ところで今回のもう一つのトピックスは、先日開催しました個展のお話です。
たまにしかブログを更新しないせいでいつも内容が長くなってしまいますね。
下記は展示会中に会場に貼った挨拶文です。

By the way, another topic is about my solo exhibition.






Space Yui






ご挨拶

この度はご来場下さり誠にありがとうございます。
昨年に引き続き夏にスペースユイにて個展を開催出来たこと大変感謝いたします。

「生き物が成長していく姿は美しい。とけているガラスは柔らかく躍動的だ。この
特徴は生き物が成長して行く様を表す際にとても有効である。」
これは私が吹きガラスを用いて立体作品を作る際にいつも感じている事です。私は
数年前に石川県の気多大社という神社で森の中にある木製の古い鳥居の上から新芽
が出ている光景を発見しました。この光景は大変神秘的で今もしっかりと思い出す
事ができます。それからというもの生き物が成長して行く姿と人や自分が成長して
行く姿を重ね、ガラスを媒介として作品作りをしております。

さて、2016年、2017年と私はデンマークに滞在する機会を得ました。今回は特に
2017年にバルト海に浮かぶボーンホルム島で制作した作品が中心です。私は島に
滞在中、約2ヶ月間ほどほぼ毎朝同じ時刻、同じ場所から写真を撮り続けました。
この経験は、それまでの私の色彩感覚を大きく変化させ、新しい表現を生み出すき
っかけとなりました。
このボーンホルム島とはスウェーデンとポーランドを挟むバルト海に位置し、島の
海岸線は褐色の岩がゴロゴロと転がっています。陸地は畑や牧草地、森や林が広が
り、地形は柔らかくなだらかな幾つもの丘から形成されています。また島の町は色
とりどりでまるで絵本や童話の世界に出てくるようです。燻製が盛んなこの島は町
を歩くと燻製の薫りに包まれます。嵐も多いこの島は、時に厳しく、時に神秘的な
表情を私たちに見せてくれます。

沢山の芸術家が住んでおり芸術の島の異名もあるこの島にはロイヤル・デニッシュ
・アカデミーの陶芸コースとガラスコースがあります。このアカデミーにアーティ
ストインレジデンス(ゲスト作家、ゲストステューデント)として昨年滞在しまし
た。ヨーロッパ各国から来た20代30代の若手アーティストと過ごした3ヵ月間
とボーンホルム島のランドスケープ、気候、雰囲気は私の作品をまた前へと成長さ
せてくれた様に思います。


加えて、2016年2017年のデンマーク滞在でインテリアも含め様々なデンマークの
デザインと日常的に触れ合う事ができました。ヴェネチアンの技術をベースにデンマ
ークの感覚と日本人の感性を融合させた物作りを目指し、テーブルウェアも制作し
ております。ぜひ手に取ってご覧ください。


最後にこの度はThe Royal Danish Academy, Bornholm の先生スタッフの方々、富山
市立富山ガラス造形研究所の先生方、助手、アシスタントの学生たち、スペースユイ
の木村さん、スタッフの皆様の協力のもと個展を開催する事ができ大変感謝いたしま
す。
そしてご来場して下さった皆様に大変感謝致します。



                                   宮本崇輝







This exhibition was kind of challenge. Because I showed unfunctionable works as main pieces. A owner of the gallery allowed to show them although it's generally hard to sale these type of pieces in Japan.
To show without considering about merit and demerit is necessary for me to develop my works and myself as a parson.
I would like to grow up humans skill not to decide I am artist or craft-man or designer etc...
I would like to appreciate to The Royal Danish Academy of Bornholm, Toyama City Institute of Glass Art, Chofu Glass Studio, Space Yui and everyone is coming and interested in my solo show.
And you can expect that my works will be developed by my next solo show in next year.





Space Yui






Space Yui





Space Yui







今回は用途のない作品をメインに展示販売しました。これは大きな挑戦でした。ギャラリーで企画展示をするということは、最低限の売り上げを出す必要が当然あります。日本では用途のないモノ、ましてや用途ないガラス品などは人々にとって馴染みがありません。しかし、どこにでもあるモノを生み出すことは何もワクワクしません。また、売れることだけを意識したモノを作ることも今の自分の考えには当てはまりません。
「創造性豊かな作品は人の情緒を豊かにする」と信じています。これは商業ベースでのみ作られたモノから得られるとは思えません。私にはその様なベクトルでは作れません。

人の情緒を成長させ豊かにする事は人間にとって最も重要な事ではないでしょうか?
どんなに素晴らしい知識や頭脳や機械やお金があったとしても、それを動かし活用するのは人間のハートです。


It is very important for people to develop the emotion and heart. And fascinating and creative piece can make human's heart rich. But it might be impossible to do that with too focus on business.
No matter how you have grate knowledge, technique, amazing tools and so on, you can not use these well without rich emotion and heart.





Space Yui





初の教育の現場と戻ってきた自分の制作活動の場により、これから自分に何ができるのかをしっかりと考え、曇りなき眼で見定め進んでいきたいと思います。

I will consider what can I do with in educational seen and making my pieces to go to the next stage not to forget pure and honest heart.








Happy new year and Finished to stay in Denmark no.2












新年明けましておめでとうございます!
昨年は大変お世話になりました。また今年は新しい幕開けの年となります。大きな転換期です。日々精進して行きます。今年もよろしくお願いいたします。

Happy new year!!
Thank you very much for last year. I wish a new year filled with peace, good health and happiness for you.













さて、前の投稿から一月近くたってしまいました。
だいたい長い海外滞在から帰ると何かしらの体調を崩すのですが、なんと今回は、、
やはり体調を崩しました。。
久しぶりに自分の身体が40度という大台に達し、使い過ぎにより左腕や手首も悲鳴をあげていたので治療も兼ねて、休息の時間となりました。

さて、もう新年ですね、時間が経つのは早い、とあまり思っていません笑
この三年間はどうも不思議な時間を過ごしてきました。2年前オーストラリアにいた事はつい最近のようにも感じ、トビアスの所にいた2016年の1年は長く感じました。長いようで短く、短いようで長い。明らかにそれまでの人生とは大きく違った三年間はなにやらドラゴンボールの精神と時の部屋にいたような、はたまた竜宮城にいたような錯覚さえ感じるのです。

今回は、Royal Danish Academy(デンマーク王立芸術アカデミー), Design school Bornholm 通称KADKの説明とArtist in residence として滞在した時の話を載せていきます。


It has been one month since posted last time.
The last month was rest time. Because I usually get sickness after long staying in oversea. How was that in this time??
Well....I caught a high fever which is around 40 degrees in this time. And I felt pain on my wrist and left arm as well because of too using.

Time goes very fast. It has already been a new year. But I feel that I have spent wondering and strange time for three years. I feel that to spend in Australia two years ago is recent event. But it makes me feel long to have been in Denmark in 2016. The last 3 years makes me feel long and short.
Any way, it was great time for me to spend abroad during last 3 years.

I had been at Royal Danish Academy, Design School Bornholm(KADK) in this time. I will post a article about KADK as an artist in residence.





from my apartment on Bornholm




KADK





まず、KADKの本校はコペンハーゲンにあり、陶芸コースとガラスコースのみボーンホルム島にあります。古くから良い土がとれるバルト海に浮かぶこの島では陶芸が盛んです。また気候も暖かく芸術家が沢山住んでいる芸術の島でもあります。ガラス工房もいくつかあります。アーティストインレジデンスとは、その場に滞在し制作をするアーティストの事で、私はこの学校にゲストステューデントとして滞在しました。

滞在中のシステムは、学校への出入りは24時間自由、研磨室の使用も24時間自由、吹きガラスは土日も含めて朝7時から夕方18時までの中で予約し吹く事ができます。休みや制作時間、プロジェクトは全て自分で決めます。やらなければいけない事は、使用したガラスを持ち帰る際に重さで購入、毎週水曜日のミーティング参加、毎週金曜日の朝に掃除、レジデンシーの最後にデモンストレーションもしくはスライドレクチャーをする必要があります。また、私の場合は同じレジデンシーという立場でカナダ人の女の子がいたので基本2人で毎日アシストし合って作業が出来た事は幸運でした。
(吹きガラスの作業とは基本アシスタントを必要とするからです)


KADK of main school is located in Copenhagen. Only Glass course and Ceramic course are on Bornholm island. People know that there are good clay on the island from long time ago. You can see many ceramic studios there. And it is warm weather. A lot of artist are living on the island. Some glass studios are there as well. I had stayed a school called KADK as an artist in residence who is like a guest student on this island.

The system of artist in residence is that you can go in the school for 24 hours, can use a cold shop where is grinding and polishing glass etc... room for 24 hours and can blow glass from 7am to 18pm include week end. That is so fantastic!
But you have to feed back to students and the school. So you have to do demonstration or slide lecture for them the end of the residency.

I was so happy. Because I had good partner who was another artist in residence from Canada. She has great skill. Blowing glass generally need to assist from someone. We were blowing together almost every day.






at the school



my work desk










設備に関しても素晴らしく、ガラスに関してはほぼ全ての機材が揃っています。また、学生に供給されている色ガラスも豊富に揃っており、自由に無料で使うことができます。
吹きガラスの工房の機材はスウェーデンの工場から取り寄せた機材(ガレージなど)もあり、またデンマークでしか見たことのないカメラのレンズのような形状のグローリーホールの扉や研磨室には工場でよく見る火切りの機械(高温な火をガラスに一周当て輪切りに切断する機械。グラスなどの飲み口の加工に使う)など珍しく使いやすいものが揃っています。
ガラスの工房の隣には陶芸の工房もあり、生徒数では陶芸の方が多く在籍しています。
KADKは3年制の大学でボーンホルムではバチェラーの学位のみ取得ができます。ボーンホルムの生徒の総数は40人(2017/9時点)で男子6名、女子34名です。その内、交換留学生が3名、Artist in residenceが2名(私を含む)です。またそのほとんどが陶芸コースの学生で、ガラスは1年生が2名、2年生が2名、3年生は0人でArtist in residenceが2名の僅か6名です。

ガラスが少人数になってしまった事には訳があります。 KADKは国の方針でデンマーク語を話せる人のみが入学できるという方針を去年と一昨年と二年間行いました。ゆえに、それまでは沢山の国外からの生徒がガラスコースにいましたが激減してしまいました。しかし今年からまた国際的な学校に戻りました。今学校は国外からの生徒やレジデンシーを求めています。


Equipments are also great. There are almost everything for making glass works. And you can use many color glasses for blowing for free. Some equipments from Swedish factory are unique and useful.
Ceramic class is by the glass class in the school. The students in ceramic part are more than glass. The amount of student in the school is 40 people. Man is 6, and woman is 34. Glass students are only 4 people without 2 artist in residence. But they used to be more. The school had been a international academy till 2014. But it had been the Danish school which only Danish speaker can go into since 2015 to 2016. The students decreased. Nowadays the school got back to international school from 2017. The school need to have international people now.





at the ceramic class






そこで気になるのは授業料ですね。デンマーク人は無料です。EU圏内の人は30万円/1年(不確かです)くらいの低さ、EU圏外は約90,000kr(約160万円)と残念ながら高額です。レジデンシーは授業料を払う必要はありません。
国民及びEU圏内の人は質の高い授業をお金をかけずに学べる素晴らしい制度があり税金の正しい使い方を国がしていると感じます。また、デンマーク人学生は大学まで授業料は無料、さらに生活費用に国から10万円程の助成金も受けられます。これは子育ての負担を軽減し子供を持てる環境が整っている事を意味します。他にも沢山素晴らしいシステムがデンマークにはありますがここでは割愛させていただきます。

つまりは、利益至上主義的な欲の考え方ではなく物事の本質に沿った政治がこの国には当たり前に存在するのです。さて日本は??という疑問はつきませんね。


How about the school fee?
Actually it is very expensive for out of European like Japanese. It is free for Danish and it is cheep for EU citizen. But artist in residence is free.
The system for Danish and EU citizen is great. People can study a lots without anxiety of money. Danish government use tax clearly compare with Japanese one. Japanese need to change our politics. Japanese government is so unclear.





from my apartment on Bornholm




少し脱線をしてしまいました。話を戻します!
さて、学校の主軸となる方針が大変興味深かったので紹介します。一番最初のオリエンテーションの時の話です。

「学校は競争をする場所ではありません。人と優越を競い、人と自分を比べる事はやめましょう。助け合いましょう。誰もがストレスを抱えます。お互いにケアをし合い日頃から沢山会話をしましょう。学校側にもケアをできる場所があります。気軽に訪ねて来てください。有意義で幸せな環境づくりをみんなで行っていきましょう。」

この様な話がオリエンテーションの中でも一番初めに説明された事は興味深く、デンマークの教育方針の軸だと思います。生きていくためにはお金を稼がなくてはいけないし、作家として大成するには勝ち残って行かなくてはいけない訳で、経済至上主義や権力主義や弱肉強食の現実は綺麗事抜きにあります。しかし、根底の考え方までこの様な考え方に支配されてしまう事は危険であり、結果として作品や生き方の可能性を縮めてしまうのではないかと考えます。実際にこの考え方は学校だから通用するのかもしれませんが、学校とはもともと非営利な場所であり教育の場です。社会に出たとしても、考え方の根本という意味では大切なことだと考えます。

A main theme of the school is interesting.
When I joined a first introduction, a teacher told us the things bellow.

"The school is not competition. Don't compare with other people. Everyone sometimes have mental stress. Let's take care of each other and talk with each other a lots. There is a care room at the school as well. Let's make a great environment."

I was so surprised that teacher told it us at the first of the introduction. This must be Danish policy. This is a great policy even though we have to earn for life and glass artists should be getting famous to be alive. In fact, there is the things which is law of the jungle in the economic and the economic supremacy. But it is dangerous that our deep thinking is dominated by these.














さて、滞在期間中に私がどの様に過ごしていたかというと、基本毎日、6時間吹き場で作業し、他の時間で研磨などをしていました。たまに先生が教室に来て私の作品について話をしました。この時間も私にとってはとても良い影響を与えてくれました。ここ数年間商品としての作品作り(費用対効果が良いとか)が自分の中で当たり前になっていた所、もっと深いところからの作品作りを考え直すきっかけとなりました。学校という場所の使い方や意味合いに少しだけ気づけたと思います。

How did I spend time at the school?
I normally worked at the hot shop for 6 hours almost everyday. In the other time of a day, I did cold working and so on. Sometimes teacher told me some things about my pieces. That was good for me. To make pieces was always connected to sale for these years. Efficiency was very important. I had forgotten deep and pure thinking to make works. I was going into the educational place. So I was able to use the time to think like that. I noticed a little that what is school role.




















また個人的に写真のプロジェクトを行っていました。ほぼ毎朝2ヶ月間に渡り同じ時間同じ場所から写真を撮り続けました。私の作品は自分の滞在している周りの自然から影響を受けて作られます。それは色や形はもちろんのこと、その土地や空間に漂う雰囲気や空気感も含みます。写真という形で残す事は大変興味深かったのですが、それよりもむしろ直接季節や天候の移り変わりや空気感を五感を使い感じられた事が収穫でした。
ボーンホルムの自然はデンマークの本土に比べて荒々しいです。海岸線にはゴロゴロと大きめな岩が無数にあり、風は強く、海は波立っています。霧が発生することもよくあります。厳しい自然ではありますがその分、町の家々の色味は鮮やかで気持ちが沈む様な事はありません。また晴れの日は大変美しく、より有り難みを感じることができます。



I had my project of taking photos. I took photos from the same place at the same time almost every morning for 2 months. My works come from nature and environment around my place of staying. Pictures were interesting, but also it was very interesting to feel atmosphere of the island when I went there to take it.






Photo project

















ガラスを窯へ投入する日は夜遅くなるので、みんなで学校のキッチンを使いご飯を作ってミニパーティをしていました。時に日本食、時にカナダ料理、時にハンガリー料理と自国の家庭料理が食卓に並びます。また、コペンハーゲンの大学院から大学院生や卒業生が工房を借りて作業をすることがしばしばあり、とても良い刺激となりました。

It was always till late night, when we melt glass into the furnace. So we cooked and had dinner together then. We had sometimes Hungarian, sometimes Canadian, sometimes Japanese dinner and etc.....
And sometimes people who come from the Master class at Copenhagen and graduated KADK before come to the school to blow their works. I was able to observe their working and to communicate them. It was great.





In the kittchen






Tenpura, Soba and Sushi party




たまにガラスコースと陶芸コースと合同でイベントがあります。ここでの注目は、先生や学校側は一切関与せずにイベントは開催される事です。この時は溶けたガラスを使ってゲーム形式のイベントが行われました。普通、日本の大学では管理人がいない状況で夜に溶けた危険なガラスを使ってイベントをするなど考えられません。また、普段も学生一人一人が学校の鍵を持って24時間出入り自由というのも驚きです。
学生一人一人が責任感を持って行動する事ができるからこそ自由なのです。実際は、学生の平均年齢が27歳いう事も関係していますが。

仮に20歳の学生だったとしても日本人の大学生よりも自立している様に見えます。自分で考え自分で行動する事が身についているのです。なぜ最近の日本の学生(私の世代くらいから)は出来ないのか?これは本人の問題はもちろんですが日本の親や学校教育の仕方が自分で考え自分で行動する力の育成の障害になっているのかと思います。統率し易い、言われた事を従順にやり、疑問を言わない子を良い子として来たのが日本です。

では何が自分に出来るのか?その答えは今はまだわかりませんがまずは気づく事が大切だと思います。


Sometimes glass events was held with the ceramic people and graduated people at the glass hot shop. We used melting glass. Of course melting glass is very dangerous. It was interested to be held without staff of the school. I cannot believe that in the Japanese school. Everyone can support themselves. They know what is responsibility. They can think themselves and then they can act themselves. Japanese young generation looks child. Japanese should consider education from school and even from parents at home. 
















今回の滞在の最後に学生に向けたデモンストレーションを行いました。これは私にとって初めての経験でした。ワインを片手に皆さんはリラックスムードでみてくれていたので硬くなる事なく最高に楽しい時間を過ごすことが出来ました。ただ、デモの前の説明は酷い有様で、英語力の乏しさを痛感する結果となりましたが、皆さんは温かく耳を傾けてくれたので脇はびっしょりギリギリアウト程度ですみました。笑


I did a demonstration for student. It was first experience for me. It was very fun even though my speech in English before the demonstration was halting. The audiences looked so relax with wine.













at the day of demonstration





at the day of demonstration





正直、もう少しヨーロッパ滞在の時間が欲しいとも思いました。しかし、日本での役目が次のステージで待っています。これも私の周りに吹く一つの風というか流れだと思います。やるだけの事をやりそれでも手に入らない物や事は単純にタイミングではなく、すがってもしょうが無いのです。そして、違う流れや風というものも自然とやってくるのですね。

次の私のステージは富山ガラス造形研究所での助手というポストです。

全くツテのない三年前の渡豪から始まり、今に至る動きはワクワクとドキドキの連続でした。一回自分を壊し新しく構築する作業は私にとっては必要でした。そして今後に繋がっています。自分のレールをやっと自分で作り歩めている気がします。歩幅は人より大分狭いのですが、、笑
希望と不安の入り混じった未来を自分を信じて笑顔で歩める様精進して行きます。



Actually I would like to stay Europe more. But my new stage and role are waiting me in Japan.
I am going to be a teaching assistant at the Toyama glass school from this April.

I didn't have any connection 3 years ago, when I started my journey from Australia. That was very fantastic. I needed to break me and construct me again. Sometimes the process is good way to make me develop. Finally I can say I am making my life by myself. My speed of progress is so slow. But I definitely advance.

I will believe myself and make effort to go to next high stage with anxiety and hope.






in Copenhagen





Nyoholm Cantrell glas in Ebeltoft






旅先で出会った人や経験、私を支えてくれている人々に大変感謝いたします。

ありがとうございます!!

そしてこれからもよろしくお願いいたします!!!




I would like to appreciate a lot of experiences and a lot of people who is seeing me during my journey and is always helping me.

And thank you for new experiences and your kindness in advance.







Tobias and Trine



in Ebeltoft







Let's go to new stage!!!!!
I can do that!